骨盤矯正とインターネットで検索すると、治療目的のものをはじめ、ダイエット、産後の矯正、
骨盤ベルトなど販売目的のものまで、このワードが賑わせています。
その中から治療目的での骨盤矯正を考えてみたいと思います。
関節モビリゼーションともいわれるこの手技療法は、瞬間的な強い力をかけることなく、関節に
細やかな運動を繰返し硬直した関節部分を動くように回復させることにより、痛みを軽減させた
り自然治癒力を回復させたりするテクニックのことを言います。
その後、多くの改良がくわえられ、AKA、関節包内矯正と呼び名を変えて行われています。
関節包内矯正では、著名人や芸能人に施術をおこない、予約をしても治療を受けるのに数年待ち
というところまであるようです。
それでは、骨盤矯正は本当に効果があるのでしょうか?
腰痛を例に考えてみたいと思います。
腰が痛くなる原因には3つあると考えられます。
第1は椎間板ヘルニアなどの神経障害型、第2は関節障害型で脱臼や亜脱臼(関節がずれてひっ
かかったもの)で、強い痛みがあるもの(中腰で重い物を持ったりした際おこりやすい)これは
関節をもとの位置に戻さない限り痛みはつつ‘きます。
第3は心因性のもので、ストレスなどで架空の痛みを脳が感じてしまったものです。
それでは第1型と第3型は全体の何パーセントぐらいなのでしょうか?調査研究した論文による
とおよそ10%ぐらいとのことです。
残りの90%は第2型が考えられます。
骨盤矯正は骨盤の中で唯一可動性のある仙腸関節にアプローチします。
正しく引っ掛かりを外し遊びをだすと関節可動域が広がり激的な効果をだすことが出来ます。
数ミリしか動かない関節なので技術的に高度な手技療法ですが仙腸関節を正確に矯正した時には
魔法にかかったようだと言う人もいるほどです。
上で説明したように骨盤矯正とは、仙腸関節の引っ掛かりを手技で外すことなのです。
次回はその②に続きます。
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